作業着・ユニフォームに用いられる綿繊維の種類について
実は多様な綿の産地別種類
綿の種類について、綿は産地や品種により品質が異なり、繊維の長さによって、短繊維、中繊維、長繊維の3種類に分けられています。
アメリカ〜南米産 綿の特徴

中長繊維では生産国としては、最大生産国のアメリカ産のカリフォルニア種は繊維長が長く、強力に優れ、中番手用に最敵です。
アリゾナ種はカラーが、白手で繊度が太くバルキー性が有ります。
メンフィス種はしなやかな風合いです。
テキサス種は生産量も多く、代表的な太番手用原綿です。
次いで生産の多い中国産の新疆省129種は、カラーはブライトで繊維長も長くソフトです。
ブラジル産のブラジル種は、クリンプが強く、カラーに赤手のものがあります。
ペルー産のタンギス種は、カラーは純白で、バルキー性が有り染め上がりが良いのが特徴です。
アスペロ種は、繊維は短いが極めてバルキーです。

中東アジア〜東ヨーロッパ産 綿の特徴
パキスタン産のパキスタン種は、代表的な太番手用原綿です。
インド産のシャンカール種は、ロウ分が多く光沢に優れています。
エジプト産のギザ86種は、白手の長繊維です。
ギリシャ産のギリシャ種は、カラーは白手で、しなやかな風合いが特徴です。
オーストラリア産 綿の特徴

オーストラリア産のオーストラリア種は、カラーは白手で夾雑物が少なく優れています。
ジンバブエ産のアルバー種は、白手で強力もあり、柔らかくて腰のある綿花です。
デルマック種は、手摘みローラージン、高原綿花独特のハリコシなどがあります。
短繊維は太くて短いので機械紡績には向かないが、弾力に富んでいるのでキャンパス・布団綿・脱脂綿などの産業用資材に用いられています。
中繊維は、綿100%の作業服やユニフォームなどのほとんどが衣料用素材として、そして、長繊維は高級綿製品の原料として使用されている。